兵庫県淡路島市にある、高さ約100メートルの巨大な観音像「世界平和大観音像」の解体工事について話題になっていますね。
解体費用が8億8000万円!
2006年に閉館し、それから10年以上放置の状態だったようです。
台風で外壁がはがれたり、建物内部の一部が錆びて腐食していたり、とても危険な状況になっていました。
巨大観音像「世界平和大観音像」はなぜ建設されたのでしょうか。
元の持ち主は一体誰だったのでしょうか。調べてみました!
淡路島の巨大観音像「世界平和大観音像」が建てられた目的は?
淡路島にある巨大観音像「世界平和大観音像」は、土台を含めた高さは約100メートル。観音像だけの高さだと80メートルになります。
大阪の通天閣は避雷針を含めると約108メートルあるそうです。同じくらいの高さですね。
観音像の中にも入ることができます。
巨大観音像「世界平和大観音像」が建てられた目的は観光施設として、観光客誘致として大阪湾を見下ろせる高台に建てられました。
観音像内部は元の持ち主のコレクションが置いてある博物館や、展望レストラン、お土産屋さんなどが愛っていました。
観音像の首の部分には、展望台が作られていたようです。
その展望台が、観音像の首にギブスをはめているように見えたことから、「むち打ち観音」とも呼ばれるようになったそう。
その後、所有者がいなくなり長いこと放置されていて、危険性があることから「迷惑観音」とも呼ばれてしまうようになりました。
世界平和の観音像なのに、それはとっても悲しいですね。
建設当初は観光客もいたようですが、だんだんとさびれていってしまったみたいです。
淡路島の“世界平和大観音像”。建設時は世界一の観音像、首の下の大阪(湾)を一望する展望台は強風の日に大揺れ。
近畿財務局の発表した解体工事が今朝始まりました。#世界平和大観音像高さ100m“巨大観音像” 老朽化進み解体始まる|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト https://t.co/VIoqNl6iwE
— 財務省 (@MOF_Japan) June 14, 2021
淡路島の巨大観音像「世界平和大観音像」の元の持ち主は誰?
世界平和大観音像は2006年閉館後、所有者がずっといない状態。現在は国が所有。
元の持ち主は、「奥内豊吉」さんという、大阪を中心にオフィスビルや賃貸マンション、ビジネスホテルなどを経営しているオクウチグループの創業者の方でした。
1977年に奥内豊吉さんの出身地である淡路島に、ご自身の財産で建設。
淡路島のために何かしたいという気持ちだったのでしょう。
奥内豊吉さんはかなりの財があったようで、他にも大阪にご自身で集められた美術品を納めた「奥内陶芸美術館」を建てています。
1988年奥内豊吉さんが亡くなった後、奥様が引き継いで経営を行うも、2006年に奥様も亡くなられたため、閉館となってしまいました。
閉館後は廃墟となり、修繕などももちろん行われずに、台風などの影響で外壁が外れたり、内部に腐食があったりと、周辺住民はとても不安だったかと思います。
大阪の通天閣と同じ高さの建物が、もし倒れたり崩れてきたらと思うと、気が気じゃない状態ですよね。
解体が決まって、一安心ですね。
大仏殿建立ももったいないので既成の大仏再利用でしょうねそこは。
廃墟になって久しい淡路島の世界平和観音像(高さ100m)を安倍さん顔に整形したらいいと思います(笑)@Erscheinung35 pic.twitter.com/0yfhHdWVE5— はしぞーさん (@atuage8420) September 7, 2018
なぜ10年以上も放置されたのか
所有者が不在になってから、今まで買い取ろうとした人がいたそうです。
これにも驚きですよね!いくらで買えるのでしょうか!
建設費は35億と言われていますよね。
ただ、購入希望者も観音像内部の状態を見て、購入を断念したようです。
廃墟となると、手入れも定期的に行われていないので、かなり痛んでいたようですね。
競売にもかけられましたが、結局購入者は見つからなかったみたいです。
願いが込められていたり、良いものを創ったとしても、その後のことも考えておかないといけないですよね。
今回はとても規模が大きかったので、きっとなかなか大変な事態だったのではないかと思います。
国が対応してくれることになり、安全面が確保されるのでそこは良かったと感じます。
まとめ
高さ約100メートルの巨大な観音像「世界平和大観音像」についてお話ししてきました。
個人でこのような巨大観音像を建てられること、その財力にも驚きましたが、
建設できるだけの財があっても、建設後にきちんと継続できるように考えてから建設しなければいけないことだと感じました。
世界平和観音像が誰かを傷つけなくて本当に良かったです。