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高校野球の伝令はなぜ監督が行かないの?理由は?意味や回数などルールはあるの?

マウンドとそこに集まる選手たちの足

高校野球の試合中でピンチなどの際に、マウンドに選手が集まって、ベンチから生徒1人が走って何かを伝えに来るシーンは観たことありますか?

ピッチャーや捕手、内野手が輪になって、そこにベンチから生徒が走ってきます。

「伝令」と言い、監督からの伝言などをグラウンドにいる選手に伝える役割です。

高校野球の伝令は監督ではなく、選手が出てきますよね。

監督が直接伝えた方が伝えたいことが伝わりそうなのになぜ監督ではないのでしょうか。

高校野球の伝令はなぜ監督ではないのか理由や、伝令の意味やルールを調べてみました。

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高校野球の伝令とは?意味は?

高校野球の伝令とは、一体どんな意味があるのでしょうか。

まず「伝令」という言葉の意味を調べてみました。

命令を伝達すること。また、その任に当たる人。「伝令を出す」

引用:Weblio辞書

軍隊から始まった言葉のようで、戦争中に命令を伝えるのには今のようにネットなどがありませんでしたので、人によって伝えていたので、そこから来ているようです。

 

高校野球で良くみるのは、守備をしている高校がピンチの時にタイムを取って、マウンドにキャッチャーや内野手も集まって、そこにベンチから伝令が走っていきますよね。

横浜高校の野球部だった芸能人の上地雄輔さんは伝令の意味をこう説明していました。

ピンチやチャンスの時、監督に代わりタイムをかけて、監督の言葉をグラウンドのチームメイトに伝えに行くのが伝令係。

引用:Ameba

 

高校野球の伝令は、監督の指示を伝える以外にも、選手たちをリラックスさせるために伝令を走らせることが多い印象です。

試合の流れを変えるために一旦立ち止まってちょっと肩のちから抜こうみたいな。

 

監督も細かい指示を出す場合もあるでしょうし、伝える言葉を伝令係に任せたりも。

伝令係は、ベンチに主将がいれば主将だったり、チームのムードメーカーが伝令係に任命されることも多いようです!

 

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高校野球の伝令はなぜ監督が行かないの?理由は?

高校野球の伝令はなぜ監督ではなく選手なのでしょうか。

監督の指示を伝えるならば、生徒を介して伝えるより監督から直接伝えた方が早いですよね。

それでも監督が伝令をしない理由は、高校野球において「試合中に監督はグラウンドに入ることが禁止されている」からです。

高野連の規則で決まっています。

ではなぜ、監督がグラウンドに入ってはいけないのかというと、正確な情報はわかりませんでしたが、「生徒が主役」だからという見解が一つあるようです。

監督はあくまでも脇役。

だから監督は試合中はベンチから出られず、伝令という役割を使って、選手を通して伝言を伝えているのですね。

 

監督が直接伝えないことや、グラウンドに入れないという規則は無意味だという意見もあるようですが、私は伝令を選手がしているというのは良いなって思います。

一緒に厳しい練習を乗り越えてきた仲間が、大事な場面でマウンドに走る姿に、チームの結束、絆を見られるシーンの一つでもあるなぁって。

そこに監督が入るとなると、完全に「指示」に行っているように見えてしまうかも。

まぁ、それでもその監督が感動する言葉を伝えていたら、感動しちゃうんですけどね。

正直どちらでも良いといえば良いですが、控え選手が活躍できる場でもあるので、やっぱりこのまま選手が良いですかね(^^)

 

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高校野球の伝令のルールはある?回数は?

高校野球の伝令についてのルールはあります!

高校野球特別規則(2021年版)で定められています。

守備側と攻撃側の伝令タによるタイムについての規定がそれぞれあります。

ここでは守備側の規定を紹介します。

15. タイムの制限
試合の進行をスムーズにするために、下記の規則を採用する。
(1) 守備側の伝令によるタイムの制限
① 監督の指示を伝える伝令は、マウンドにいける回数を1試合に3回までとする。
② 延長回(タイブレーク開始後も含む)に入った場合は、それ以前の回数に関係なく、1イニングにつき1回だけマウンドに行くことが許される。
③ この場合の伝令がマウンドに行くとは、ファウルラインを越えたかどうかを基準とする。
④ 伝令は、審判員が“タイム”を宣告してから 30 秒以内とする。

引用:高校野球特別規則(2021年版)

伝令の回数は、1試合に3回!30秒以内と決まっているんですね!

延長になった時は1イニングに1回というのは、延長になるくらい緊迫している状態だからOKなのでしょうか。

ファイルラインを超えてグラウンドに入ったら、伝令したことになるということもしっかり決まっているんですね。

守備側の伝令に関する規定は他にも⑤~⑦まであります。

 

⑤ 内野手(捕手を含む)が2人以上マウンドに行った場合は、1回にカウントする。
注) 野手がマウンドに集まることについては、各塁と投手板の間の中間距離を目安とし、それを越えた場合は、1回としてカウントする。
この場合も、球審は守備側のベンチに向かって指でそのタイムの回数を知らせる。
⑥ 投手交代の際に野手がマウンドへ集まったり、伝令がマウンドに行ってもタイムの回数にカウントしない。
ただし、投球練習が始まってから再び複数の野手がマウンドへ集まったり伝令がマウンドに行った場合は、回数をカウントする。
⑦ 投手が塁や本塁のカバーリングをした後、内野手のうち2人が投手に近寄りマウンド周辺までついて行く場合、よどみなく自然の流れの中での動きと審判員が認めたときは、タイムの回数とは数えない。
しかし、立ち止まって作戦の打ち合わせをしていると見なされるときは、タイムとしてカウントする。

引用:高校野球特別規則(2021年版)

 

タイムを要求せずに捕手や内野手2人以上がマウンドに集まったら、その時点1回自動的にカウントされるというルールがあるんですね。

⑦の「よどみなく自然の流れの中で」という言葉をきちんと記載しているのは、

試合中に自然に起きることは大丈夫ということですよね。

よどみなく自然の流れという表現、何か良いですね(^^)

ガチガチに固めてしまうと不自然な動きが出てしまいますもんね。

 

伝令に関するこういった細かいルールや、その距離もある程度決まっているというのは知りませんでした。

高校野球の選手たちはこういったルールもしっかり学んでいるんですね。

 

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高校野球の伝令の面白いエピソード!

高校野球の伝令は守備位置の確認や、打者の特徴など、試合に関することを伝えている時もあると思いますが、みんなを和ませリラックスさせるために面白いことを考えたりしているようです!

過去にどんな伝令があったのか調べてみました。

 

お笑い芸人のとにかく明るい安村さんは、北海度の旭川実業で甲子園に出場した際に伝令に走った時は、「今日の夕食ハンバーグらしいよ」っと伝えたとか。

『きょうの夜めし、ハンバーグらしいぞ』

引用:サンスポ

 

 

横浜高校出身の上地雄輔さんは、大きな大会で監督から伝令係を任命され、守備位置や次のバッターのことなど色々とアドバイスを託されたそうです。

当時マウンドにいたのは松坂大輔さん!!

上地さんの一学年下に松坂さんなんですよね。

 

伝令としてマウンドに駆け寄ると、上地雄輔さんは監督から託された言葉たちをすっかり忘れてしまったとか(*’▽’)

どうしようっと思ったそうですが、ベンチの監督と目が合うとうなずかれたらしいです…(^^;

 

そこで上地さんはみんなにもっと近くに集まるように言い、真剣な顏でこう言ったそうです。

『いいかみんな‥チラッとだけ監督さんの顔を見てみろ。実はな。監督さん‥
 
『下痢らしい。』
 

『漏れそうだから早くチェンジにしてくれ!って。』

引用:Ameba

 

何万人が観ている試合だったと言っていたので、かなり大事な試合でその試合の大事な場面ですよ!!

良いのか悪いのかわかりませんが、選手たちは観客にばれないように肩を揺らして笑ったそう!

試合は結果的には勝利だったそうで、一番ほっとしたのは上地雄輔さんだったそうです^^

さすが上地雄輔さんです!!

監督は上地さんがそんなことを伝令したとは知らないでしょうね(^^;

 

2018年8月甲子園の決勝で秋田県の金足農業高校の工藤来夢(らいむ)さん。

北大阪の大阪桐蔭相手に5回ウラ1-8で大差がついている中でマウンドには吉田輝星投手や選手たち。

みんなの輪に向かって伝令に走ります。

マウンドの輪に入るかと思いきや、思い切った行動を!

なんと、笑顔で走り寄る工藤君はマウンドの輪を抜けて、そのままレフト方向へオーバーラン。直後、「おっとっと…」と言わんばかりのコミカルな動きをしながら、体を反転させてマウンドへと戻っていく。

引用:JCASTニュース

一旦みんなの輪を通り過ぎて戻って来た工藤来夢さん^^

 

金足農の監督が苦笑しながら「いらん、いらん」と手を左右に振る様子も映し出された。

引用:JCASTニュース

選手だけではなく監督も和ませてしまったようです!

甲子園の決勝の舞台で本当にすごいですよね^^

 

工藤来夢さんは、決勝だけではなく他の対戦でも伝令としてみんなの元へ。

吉田投手からも「早く帰れ」と笑顔で突っ込まれることもあったとか(*’▽’)

チームのムードメーカーで、監督からも認められている存在なんですね。

 

 

こちらは面白い話ではなく、青春っといったお話し!

2021年第103回夏の神奈川大会の準決勝の慶応高校では、途中登板した前田晃宏さんが降板した後の8回に伝令で登場。

試合は2-5で負けていた場面でした。

「勝っても負けても最後まで楽しんで、みんなで海でも行くか!」

引用:朝日新聞

そう話すと、みんな笑顔になったそうです。

試合は残念ながらそのまま負けてしまいましたが、私は勝手に何だかとってもすがすがしい気持ちになっています^^

 

 

先ほど紹介した上地雄輔さんは、その試合は肘の手術をしたばかりで試合に出られない状況だったそうです。

それでも上地雄輔さんに背番号を渡し、ベンチ入りさせて伝令係を任命。

それは上地雄輔さんがチームにとって精神的にも必要な存在ということですよね。

伝令のその一言が、存在が、30秒が、本当に大事な時間なんですね。

 

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まとめ

以上、高校野球の伝令はなぜ監督ではないのか理由や、伝令の意味やルールについてでした。

もっと伝令はどんな言葉を話したのかなど、色々調べてみたくなりました!

また素敵な伝令が見つかったら追記していきますね^^

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