プロ野球の始球式に女優やアイドルなどの芸能人が登場しますよね。
野球を全くやったことがないだろうというアイドルや、野球自体にも興味が全くないだろうといった芸能人の方まで。
なぜ野球に関係のない女優やアイドルの芸能人がプロ野球の始球式に登場するのでしょうか。
プロ野球の始球式はいつから女優やアイドルの芸能人が登場するようになったのでしょうか。
今回は、プロ野球の始球式に女優やアイドルの芸能人がいつから、なぜ登場するようになったのか、そもそも始球式はなんのためなぜやるのかについて調べてみました。
プロ野球の始球式に女優やアイドルの芸能人はいつから?
プロ野球の始球式に、女優さんやアイドルの芸能人が登場するのは、今では当たり前のようになっていますが、いつからなのでしょうか?!
調べてみると、元からではなく、1990年代からプロ野球の始球式に女優さんやアイドルの芸能人が登場するようになったようです。
もともと始球式は、厳かなものでした。
日本で一番古い始球式では、元内閣総理大臣であり、早稲田大学創設者の大隈重信氏が努めています。
日本最古の始球式の詳細については、こちらで書いています⇩
日本最古の始球式の大隈重信氏のように、日本の始球式は大会に関する関係者や協賛企業、地元の偉い方など知事市長などを来賓に迎え、始球式を行っていました。
1992年に当時とっても人気のあった女優「宮沢りえ」さんが始球式に登場し、大きく話題になりました。
女優さんが始球式に起用されたのは初めてだったようです。
宮沢りえさんは当時19歳。とってもかわいくて綺麗で、18歳の時に出した写真集も話題となり、人気絶頂で話題の女優さんでした。
宮沢りえさんの反響がとても大きかったようで、翌年から始球式に女優さんやアイドルの芸能人多く登場するようになったようです。
キッカケは、1992年に東京ドームのシーズン初戦、巨人―阪神戦のマウンドに立った19歳の宮沢りえ。東京ドームの巨人戦の「始球式」にアイドルが起用されたのは初めてで、飛ぶ鳥を落とす勢いの「りえ人気」も相まって大きな話題となった。
翌年から中山美穂、西田ひかる、内田有紀と続き、他球団へも波及して「アイドル始球式」が定着。
引用:ポストセブン
そして、始球式は基本的には「開幕戦」だけに行われていましたが、1996年の日本シリーズでも始球式を行ったことをきっかけに、開幕戦以外でも始球式が行われるようになりました。
この1996年の日本シリーズの始球式を務めたのは女優の「松たかこ」さんです。
1990年代はプロ野球の始球式の在り方が大きく変わった時代だったようです。
プロ野球の始球式に女優やアイドルの芸能人がなぜ登場?
プロ野球の始球式には、なぜ野球に関係のない女優さんやアイドルの芸能人が登場するのか、疑問に思った方もいらっしゃるかと思います。
始球式に登場する芸能人が、野球を全くやったことがなかったり、野球自体に興味が全くなく、野球についてなにも知らない方だったり。
プロ野球の始球式になぜ野球に関係のない女優さんやアイドルの芸能人が登場するのかの理由は、「話題性」が大きいようです。
すでに話題になっている女優さんやアイドルが始球式に登場することにより、マスコミに取り上げられて、その始球式が話題になり注目されるからです。
野球ファンではなくても、自分が応援している女優さんやアイドルの芸能人が始球式に登場していたら、気になりますよね!
自然と野球の宣伝活動に繋がります。
始球式は本来厳かで神聖なセレモニーですが、球団としてはマスコミが取り上げてくれるので話題性という点で大歓迎なんです」(元阪神タイガース球団社長・野崎勝義氏)
引用:ポストセブン
始球式に登場する女優さんやアイドルのファンが野球チケットを買って球場に来ることも増え、あまりに人気の女優さんやアイドルだと、野球ファンがチケットを買えないこともあったとか。
野球に関係がない女優さんやアイドルの芸能人が始球式を行うことで、少しでも野球に触れる人を増やし、一人でも多くの人に見て欲しいし、球場に足を運んで欲しい。
そういったことからも女優さんやアイドルの芸能人を始球式に登場してもらうようになっているのだと思います。
女優さんやアイドルの芸能人側にとっても宣伝になりますよね。
野球ファンの人が始球式に登場した女優さんやアイドルのファンになることもありますよね!
プロ野球側にとっても、芸能人側にとってもお互いに良いことなんですね。
純粋な野球ファンがチケットを買えないことや、神聖なマウンドに何も想い入れのない方が入るというのもちょっと悲しいことではありますが…
球団を運営していくにも、観客が満員であることもとても大切なことですよね。
アイドルや芸能人の中に野球経験者の方もいて、そういった方の存在を知れることも良い機会でもありますよね^^
始球式で有名な稲村亜美さん!始球式を終えた後、マウンドの土を右手でならして去っていく姿はピッチャーに対する敬意が伝わってきます⇩
始球式はなんのためなぜやるの?
そもそもプロ野球に限らず、始球式はなんのために、なぜやるのでしょうか?!
まず「始球式」の意味を調べてみました。
球技スポーツ、特に野球で、試合開始前に主催者や来賓の代表が球を投げる行事。
引用:goo辞書
始球式は試合前の儀式、セレモニーという定義のようですね。
始球式はなんのために、なぜやるのかという明確な理由や意味にはなっておらず、現状では確認できませんでした。
私が個人的に感じたことは、本来の始球式は、主催者や来賓の代表など試合に関わる関係者の方が努めていたところを見ると、試合に対する「歓迎」「歓喜」や「感謝」のセレモニーなのではないかなと感じました。
こうして野球ができること、楽しめることに、喜びと感謝、敬意を示すような場なのではないかと。
主催者や来賓の代表の方に始球式を務めてもらうということは、主催者や来賓の代表の方のおかげで試合ができます、ありがとうという場のように感じたからです。
「試合に関わる関係者」と一言に言っても、協賛企業や地元の方など以外にもたくさんいますよね。
例えば、高校野球では、戦時中で甲子園のマウンドに立てなかった方が始球式を務めたニュースを以前みました。
2005年の夏の神奈川大会の始球式。横浜スタジアムのマウンドに当時80歳の斉藤哲男さんが登場しました。
斉藤哲男さんは神奈川県の横浜商業高校の野球部出身です。
当時は戦争で甲子園大会が中止となり、神奈川大会三連覇を成し遂げた斉藤さんは、甲子園に行くことはできませんでした。
時代に翻弄されながらも懸命に日本を支えてきてくれた人たちがいるおかげで、今、こうして野球ができるということ。
その感謝を伝える場として始球式があるというのも一つあるのではないかと。
他にも高校野球の第100回夏の甲子園では、記念大会として「甲子園レジェンド始球式」を行っていました。
かつて甲子園で活躍したスター選手たちが16日間の大会の中で、毎日始球式を行い、18人のレジェンドが始球式を務めました。
歴史を創ってきてくれた選手たちからバトンを受け継ぐような、そんな始球式!
これは高校球児を始め、全ての野球ファンにとって喜びですよね^^
歴代の選手たちに尊敬と敬意であり、喜びだなと思いました。
まとめ
今回は、プロ野球の始球式に女優やアイドルの芸能人がいつから、なぜ登場するようになったのか、そもそも始球式はなんのためなぜやるのかについてでした。
今では本当に色んな女優さんやアイドル、歌手やアスリートなどが始球式に登場していますよね!
野球にあまり興味のない方も、始球式をきっかけに野球の楽しさを知ってもらえたら嬉しいです(^^)
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